アクション・リポート
金正日政権支持の大規模大会開催に「抗議声明」! 2009.10.14
蛮行の限りを尽くす金正日政権を支持する大規模大会開催に
「共同声明」を掲げ、強い遺憾の意を表明します!
南北朝鮮の平和的統一の実現を願わない者はないと思います。
しかしその名目で、残虐な方法で無数の命を抹殺し、人権を奪い続ける金正日体制が相変わらず美化され、核開発をも擁護するためのキャンペーンに利用される運動に無関心ではいられません。北朝鮮の現政権に支援を強化し続けることは、さらなる犠牲者と人類の危機とを増幅することに繋がると懸念します。私たちが守るのは、現政権ではなく、収容所と化した北朝鮮内で囚われている人々です。その人々の存在を覆ったまま、平和的な解決や人道的手段などは語れないはずです。
帰国事業で北朝鮮を賛美し騙し続けた時と、いまだ北朝鮮支持者らの目線は何ら変わっていません。以下は「共同声明」です。
| (共同声明) |
|---|
| 10/16東京親金正日国際大会に強く反対します |
|
10月16日、東京の中心地で金正日政権の統一政策を支持する千人規模の国際大会が開催されるといわれています。朝鮮総連など日本国内親北団体が同大会のため財政負担と参加者動員を担っているそうです。私たちはこの大会開催を黙ってみていることはできません。 金正日政権は多数の拉致被害者の中でわずか5人を返したのみで、「拉致問題は解決済み」と開き直っています。そしてちょうど半世紀前に始まった「在日朝鮮人帰国事業」により北朝鮮に渡った在日朝鮮人・日本人配偶者らはいまでも地獄の苦しみを受けています。さらに政治犯収容所に象徴され、また、国連人権理事会でも指摘、批難されている北朝鮮内での人権弾圧も全く改善されていません。多くの脱北者の人権も侵害され続けています。それらの問題の解決を全く無視しつづける金正日政権を支持する大会が我が国の首都で公然と開かれようとしているのです。 朝鮮総連など同大会開催の準備をしている在日朝鮮・韓国人に強く訴えます。同胞である皆さんこそが、まず金正日政権に対して拉致、帰国者、難民、北朝鮮内の人権問題を解決せよとの声をあげるべきではありませんか。多くの国の拉致被害者と北朝鮮人民を独裁政権のくびきから解放するためにあなたたちが声をあげるべきではありませんか。 この大会に参加したり、またはメッセージを送る日本の政治家、学者、ジャーナリストの皆さん。このようなときに行われる皆さんの行動に強く抗議するものです。私たちは皆さんの行動を決して忘れることはないでしょう。 私たちは10月16日に東京で開催される予定の、金正日政権の統一政策を支持する国際大会に強く反対します。また、このような動きを軽視することなく、拉致被害者の救出、帰国者及び北朝鮮民衆、そして脱北者の人権を守るため、さらに行動を強めていくことを誓います。 2009(平成21)年10月13日 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会代表 三浦小太郎 北朝鮮難民救援基金理事長 加藤 博 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 飯塚繁雄 北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 藤野義昭 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 NO FENCE(北朝鮮強制収容所をなくすアクションの会)共同代表 砂川昌順、小沢木理 (50音順) |
★同大会開催日には、以下の要領で6団体によるサイレント抗議を行います。
| ■6団体共同行動 (サイレント抗議) | |
|---|---|
| と き | 2009年10月16日 午後3時半から4時半まで |
| ところ | 上記集会会場となる一ツ橋ホール(日本教育会館)周辺 |
各政党へ「北朝鮮強制収容所に関する質問書」を提出 2009.8.15
「北朝鮮の人権法」(略称)への見解や、党の基本姿勢を聞く!
NO FENCEでは、衆議院選挙前に10の政党に質問書を送り、北朝鮮の強制収容所についての考え方を聞きました。回答期限の8月27日までに回答があったのは自由民主党と民主党、国民新党の三党でした。
今は野党と転じた自由民主党と、政権を交代した民主党から、前向きな回答が、国民新党からは、党内合意がなされていないので回答を控えるが重要な課題であると認識しているといった内容の回答が寄せられました。
詳しくは、こちらを。
〘NO FENCE鹿児島エリア支部・活動報告〙2009,3,23
「収容所に生まれたぼくは 愛を知らない」の著者申東赫氏、
福岡で新たな証言。
『何を食べても味がしない』
今年(09年)の3月7日(土)、鹿児島県川辺町のなびか農園“ふくろうのパン”で、北朝鮮強制収容所(完全統制区域)で生まれ、そこから脱出した唯一の人、申東赫(シンドンヒョク)氏の証言集会を開催いたしました。
ずっと雨続きだったにも関わらず、当日は快晴、小学校から椅子を借りて野外にて青空集会でした。次々に質問が出て止まらず、参加者は異常な収容所の世界に一様に驚きの声を挙げていました。
当日はNHKテレビの取材があり、その夕方から早速放送され、テレビを観た人があちこちから「成功だったね」と電話がありました。もう少し余裕があれば、100人以上の参加が見込めたのにと残念でした。東赫氏も気持ち良く喋れたと感想を述べていました。
3月14日(土)は、福岡市人権啓発センターで福岡の「拉致被害者を救う会福岡」の総会が行われ、私並河(なびか)と東赫氏が招かれました。
拉致の家族の方たちや特定失踪者問題調査会の荒木和博氏も講演をされ、参加者70名程の集まりでした。当日は、警護もお願いしていたようで、自分自身の無防備をちょっと反省。東赫氏は講演の中で、「食べ物は何が好きですか」と聞かれて、「色々な物を食べた事が無いので分からない、それに、何を食べても味がしない」と、ショッキングな発言をしました。我が家で食事をしたとき、食パンに砂糖をいっぱいのせて食べたりした理由がよく理解できました。やはり塩ととうもろこし粥だけの食事だけでは味覚は開発されないのですね。悲しきかな、彼の味覚は破壊されているのです。とてもパン屋にはなれないし、職業にも制限が出てきます。*
(*申東赫氏の著書を読んでくだされば、その意味が理解できるかと思います。)
鹿児島に帰ってからのメールで、救う会福岡の事務局長の松尾氏は、今後鹿児島でのイベントなどの時はお手伝いをいただける事、広く人権に関して世の中に訴えていくと、協力を約束していただきました。毎月第2土曜日には街頭でビラ配りをされるので、配り物があれば一緒に配っていただけるそうです(印刷もしていただけるそうです)。 今回、福岡へ伺って色々な成果があり、又、松尾氏も、ノーフェンスの人と知り合えて良かったと仰ってくださいました。
福岡と鹿児島、手をつないで収容所廃絶に力を注ぎたいと思います。
NO FENCE鹿児島エリア・部長 並河 眞知子
2008年最高の超話題作 日本初上映
脱北者を描いた映画「クロッシング」、聴衆を泣かせた!!
キム・テギュン監督も舞台挨拶
韓国映画「クロッシング」の日本初の試写会が、NO FENCE の主催で6月17日、東京牛込箪笥区民センターで行われました。
上映は平日の夜7時からで、企画から約2週間という短い準備期間で情報提供もままならない状況でしたが、想像以上に多くの方にお見え頂きました。
これに先駆け韓国では、5月26日にソウル蚕室スタジアム併設の室内競技場で、ロックコンサートと抱き合せで開催され、20代を中心に6000人も招待するという大規模な試写会をし、好評を得ていました。韓国では6月26日が一般公開の予定。
この映画は、2002年3月、脱北者25人の北京在住スペイン大使館駆け込み事件をはじめ、脱北者たちの取材を続け、その実話を土台にして作られたものです。
4年間の製作期間の間、実際に脱北ルートを再現するために完全に秘密裏に撮影が行われ、韓国、中国、モンゴルの3か国間8千kmを行き来したといいます。広大に広がるゴビ砂漠の風景の美しさや厳しさも、圧倒的な臨場感で迫ります。
映画の中の若い父親は、いのちを繋ぐために、家族の命を守るために、家族を置いて国外に脱出しなければなりませんでした。生きるためには、家族と離ればなれにならなければならなかった。生きるために家族はバラバラになり、幼子でもひとりで命を賭けて生きていかなければならない。人生のどこを切り取っても生きるには死線と隣り合わせ。家族の絆の維持すらままならない生活、人間としての尊厳を維持することができない現実。この映画は、今の北朝鮮のごくありふれた日常の断片を切り取ったにすぎません。
しかし、監督のキム・テギュンは、「政治的な映画だと誤解しないでもらいたい。人間の本質を見る映画でありたい。」 主演のチャ・インピョは、「人間らしく生きるため、生命を守るために決断した人たちの物語だ。」と話しています。
NO FENCEの活動は、まさにこの監督の理念と共通のものがありました。
「現実を直視すること」「政治的理由を盾に無関心を装うことなく、人間としてあるがままを知ってほしい」という私たちNO FENCEの願いや考え方が、この映画製作の一番の目的と重なりました。
この上映会では、キム・テギュン監督の舞台挨拶があり、韓国での試写会で演奏したロックミュージシャンが自ら作曲し歌っている「クロッシング」へのイメージソングが、サービスとして流されました。大変心温まる感動的な歌声でした。
試写会で寄せられたアンケートには、「家族が引き裂かれていく悲しさ、辛さに心の痛みに耐えられない」という声が一番多くありました。
海外で最も関心の高い「クロッシング」、今現在進行している手つかずの北朝鮮の現実を、「よく映画に作ってくれた!」という熱い声が聞かれます。
一見敬遠されそうな題材にも関わらず、その重たい内容を鑑賞者に拒否反応を与えることなく重要なことを伝える監督の才能はさすがでした。
「クロッシング」の日本初上映が、ラッキーにもNO FENCEにとっても、4月13日の会の発足後、第一回目の活動となりました。
日本での一日も早い一般公開が期待されます。
08年4月13日(日) 『NO FENCE 発足記念発表会』(於:星陵会館)開催
日本初の“北朝鮮の強制収容所”問題に絞った市民活動団体、
「NO FENCE」発足を記念する発表会が、東京の星陵会館で開催されました。
※登壇者のスピーチを書き起こした原稿は、こちらから読むことができます。
=当会発足記念発表会で、強制収容所体験者等8人の証言講演会を併催=
発表会までの準備期間は、会結成の具体的な話が出てから約一月半という忙しない中、会則を柱とする様々な結成に必要な準備が着々と整備され、当日を迎えることができました。発足記念発表会のご案内のお届けにあたっては、時間的余裕もなく、お届け先もごく限られしかも、直前近くになっていたのですが、多くのかたのご参加に恵まれました。
会は午前と午後とに分かれ、午前は「NO FENCE」発足の経緯や共同代表や常任世話人たちによる、「当会の目指すものや、前向きな取り組み」についての意志表明が行われました。
砂川昌順共同代表は、この発表会が同時中継して配信されていることを考慮し、外国の方々にも直接伝えたいと、英語でも、民衆の運動として協力を求めるメッセージを発表しました。
小沢木理共同代表は、人権問題として「北朝鮮強制収容所をなくす」という目的に焦点を絞り幅広く連帯をはかっていきたいということと、「解決のために武力を容認しない」ということなどを話しました。
また、日本で“北朝鮮の強制収容所”問題の会を立ち上げるということに、熱い期待を寄せていただいた、韓国でやはり当会同様の目的で既に具体的積極的な活動をされている「北朝鮮政治犯収容所解体運動本部」という団体の代表キム・テジン(金泰振)氏からも、解体運動本部の活動や、抱えている課題などのお話を交え当会への期待を込めたご挨拶がありました。
午後は、途中休憩をはさみ、「北朝鮮政治犯収容所解体運動本部」の会員でもある強制収容所体験者が7名、女性の脱北者が受けている性拷問の実態などの証言者1名の計8名の方々が、ご本人の体験をもとに証言されました。
証言者にとっては、体験を話すことはいつも辛いし、できれば避けたいことに違いないと思います。実際、本人にとって深い傷である体験を何度も話させるのはほんとうに酷だと思うことが度々あります。
それを、はじめは、自由な身の私たちはひと事のように聞いているのですが、聞いているうちに「これは決してひと事ではない」と、自分のことのように憤りと辛さに耐えられなくなってきます。よそごと、ひと事と放置していると、それはいつか自分ごとになりかねません。平和は広がっていい。しかし、人間のいのちを思いのままにする非道は早く食い止め、これ以上人々の絶望を拡大させてはならない。それがいのちを育む本能的な気持ちの現れだと感じました。しかし、証言を聞いたり、手記等を読んだことがない方達には、実感出来ないことかもしれません。
証言や発言された方は、キム・テジン(金泰振)氏のほかに、アン・ミョンチョル(安 明哲)氏(元政治犯完全統制区域勤務の立場にあった、「北朝鮮絶望収容所」の著者)、シン・ドンヒョク(申東赫)氏(今年08年3月に、日本語訳で手記が出版された「強制収容所で生まれた僕は愛を知らない」の著者)、金チョルス氏(1歳3か月で収監され約20年近く収容されていた。)、チョン・ガンイル氏、金ウンチョル氏、ムンスク女史、 カン・チョルファン(姜哲煥)氏(「北朝鮮脱出」共著者 )、 キム・ヨンスン(金英順)女史の方々です。
午後の部後半では、「国際世論にどう問う?」と題して、キム・テジン氏、カン・チョルファン氏、キム・ヨンスン女史を交えて、当会共同代表の砂川昌順の進行で対談が行われました。その話の中で、『北朝鮮の現体制にとって、一番恐いことは、「強制収容所」の問題を追及されることです。その問題から世界の目を遠ざけるために、北朝鮮は「核」の問題をちらつかせているだけです。この「強制収容所」の査察を要求され、その存在と実態を白日に曝されることを最も恐れています。強制収容所は、北朝鮮の経済をかなりの部分で支えている重要な施設だからです。そこを解体せよと言われることは、北朝鮮存続に致命的なことになるのです。(このカッコ内は記録者加筆部分:しかも、人間の尊厳を徹底的に冒涜している現体制の非道極まりない実態が明るみに出ると、北朝鮮自らが1981年に批准している国際人権規約に違反していると、いう批判を受ける。)』といった趣旨の発言もありました。
また、一方的に政治犯とし収容されるこの「強制収容所」が解体に向かい、その解体が実現されれば、一気に北朝鮮を取り巻く様々な人権侵害の問題等の解決が進むであろう、といった発言もありました。
そういう意味からも、この「強制収容所」の解体、廃絶へ、世界が注目し声を上げていくことは、膠着した現体制による人権侵害を一挙に変えていくきっかけになる、という考え方を多くの方が共有されたように思います。
最後に、一人の提案者による呼びかけで、強制収容所を無くすために世界に向けて連帯し声をあげていこうという思いで、参加された会場の全員が起立し、心からイッチ、ニのサンで、「NO FENCE!」を力強く唱和しました。
※登壇者のスピーチを書き起こした原稿は、こちらから読むことができます。







